エンジン関連パーツ特集

マフラーから白煙を噴いたりしていませんか?
オイルが燃焼して噴いている可能性があります。水蒸気の場合は少し白が薄く、すぐに消えますが、オイルの場合は白が濃く、すぐに消えません。
白煙の原因には主に「オイル下がり」と「オイル上がり」があります。
「オイル下がり」はバルブステムとガイドとの隙間にオイルが流れ込み、燃焼室に入って燃えてしまう現象です。Zの場合、オイルシールの破損や硬化ももちろんですが、初期のZ(Z2など)はバルブガイドが材質の柔らかい真鍮製で、それがへたってオイル下がりが起きている可能性があります。対策としてはZ750FXなどの鋳鉄製やカスタムパーツとして販売されているリン青銅のものなどに打ちかえることです。もちろんこのときにバルブも新しいものに交換したほうが良いです。

もうひとつの「オイル上がり」ですが、バイクでも車でも多いのはピストンリングの固着で、ピストンとシリンダーとの間からオイルが燃焼室に入り込み燃えてしまうことです。また逆に燃焼ガスがエンジン内部に入り込みやすくなり、このガスがオイル成分を含んでエンジンの外に出て来ます。Zではブローバイガス還元装置というものが装備され、エアフィルターのところに入ってきていますが、ここが良くオイルでベトベトになっていますね。さて、オイル上がりの原因は、エンジンオイルの管理が悪い場合や長時間エンジンをかけなかったりすることが大きいと思います。お金が無い場合は、フラッシングやオイル添加剤など試してみればよいかと思います。

他のエンジントラブルの経験ですが、カムチェーンのアイドラギアなどゴムダンパー部が硬化してることもあります。これは実際に起きたことですが、ツーリングの途中で突然エンジンからガラガラと音が聞こえて、恐る恐る走っていましたが、とりあえず走行は大丈夫でした。後にオーバーホールで開けてびっくり。外周のギヤとベアリングとの間のゴムが砕け散っており、良くまあこれで走っていたものだと、感心もしました。